「毎日残業続きで長期休暇も取れない」「人間関係でストレスのない職場が良い」などの理由から精神的・肉体的に楽な環境を求めたくなるのはとても自然な考え方でしょう。先進国の集まる欧州では、感情を上手くコントロールできなくなる「全般性不安障害」を、人口の2%が仕事による原因で経験したという調査結果が報告されました。生活を守るためとはいえ、我慢をしながら性にあわない仕事を続けるのは、健康を害する結果を招きかねないので、ひょっとしたら健全な働き方とは言えないのかも知れません。自分の生活環境や性格にあった仕事とは一体どんな仕事なのか?おススメのバイトをランキングにまとめて、メリットとデメリットを解説します。
楽なバイトランキング5位「一般事務」
楽なバイトランキング5位「一般事務」は、夜間勤務や残業もほぼなく毎日決まった勤務時間帯で働けるため、規則正しく生活できるのが最大のメリットです。週末もしっかり休める会社が大半なので、仕事とプライベートとのメリハリが感じられ、ライフワークバランスのとりやすいのもポイントでしょう。また所属する組織の特性にもよりますが、専門知識がなくてもデスクワークに必要な「ワード」「エクセル」「パワーポイント」「アクセス」などのPCスキルがあれば、希望の業界未経験者でも採用の見込みは充分あります。なのでやる気があれば一般事務アルバイトからスタートして経験を積み、将来的には専門事務職や総合事務職へキャリアアップを希望するのも良いでしょう。しかし勤める会社によっては、経理や営業などの他部署のサポートを求められるケースもあるので、チームワークやコミュニケーションは不可欠、苦手な人は人間関係で思わぬストレスを感じてしまう可能性があります。さらに来客や電話、メールの応対も任されるので、ビジネスマナーを身に着けなければいけなかったり、覚えることは比較的他のアルバイトより多いのかも知れません。
楽なバイトランキング4位「セルフガソリンスタンド」
楽なバイトランキング4位は「セルフガソリンスタンド」の深夜スタッフがおススメです。ガソリン価格の変動で値段の安い店舗は時期的に混雑する場合もありますが、近所に大型のトラックターミナルがあるケースを除いて、一般的に都心も地方も地域に関係なくゆっくりと時間が過ぎるようです。店舗併設型のセルフスタンドも見かけますが、特に深夜の時間帯は来店も少なく、主な仕事は自動料金精算機の管理、清掃や監視カメラのチェックといった一人でできる簡単な内容なので、職場の人間関係が苦手な人や接客経験がなくお客様の応対に不安がある人でも心配いりません。また22時以降の勤務が発生したら、通常賃金25%アップの時給を受け取れる点もメリットのひとつです。ただし夜間のガソリンスタンドは一人で作業するケースが多いことから、夜勤者は「危険物取扱者・乙種4類」の有資格者に限られます。さらに夜間の時間帯は人気のため競争率が高く、たいてい長く務めているベテランスタッフがシフトに入る機会が多いそうです。「危険物取扱者・乙種4類」の資格は参考書を読んで勉強すれば、十分合格できる程度の難易度なので、まずは昼間の時間帯に勤務しながら、必要資格の取得を目指しましょう。
楽なバイトランキング3位「映画館スタッフ」
楽なバイトランキング3位の「映画館スタッフ」は映画好きにはたまらないアルバイトです。仕事内容は入場チケットのもぎり、ポップコーンやパンフレットなどの物販の販売、清掃といった雑務が主になります。映画館の立地や上映されている映画の人気によって程度は異なりますが、ゴールデンウィークなどの連休やサービスデーは来客が集中し、普段と比べて混雑するので忙しくなります。しかし考え方によっては忙しくなる日や時間帯を読みやすいとも言えるので、不意にバタバタと慌ただしく働くことはないそうです。
しかも映画館のアルバイトは、なんといっても最新映画を無料で観れるという特典が付いています。アルバイト先の映画館によっては月に何本まで、時間帯は何時からと時間や本数に制限がありつつも、映画鑑賞が趣味の人にとってはとても恵まれた職場環境ではないでしょうか。職場の人間関係も映画という共通の趣味がコミュニケーションを取る時に役立ち、他の職場より比較的ストレスは感じない傾向にあるようです。ただしお客様を相手にする接客業でもあるので、人と接する仕事が苦手で不安な人は、面接を受ける前に求人の出ている映画館へ行ってみて、事前に雰囲気や仕事風景を確認しておいた方が良いかも知れません。
楽なバイトランキング2位「コンビニ店員」
楽なバイトランキング2位の「コンビニ店員」はフリーターよりも、学生や俳優志望など仕事より優先すべき学業や夢のある人におススメのアルバイトかも知れません。仕事内容はレジ打ち接客対応、商品の陳列や棚卸作業、ファーストフードの調理などがありますが、ほとんどがマニュアル化されているので、覚えることが多い割に意外と苦になりません。周りのスタッフとの兼ね合いもありますが、勤務時間はシフト制なので希望の働く曜日や時間を指定することが可能なので、予定のある日を避けて仕事のスケジュールを組むことが出来ます。
さらに店舗によってNGもありますが、大抵は賞味期限の切れた廃棄弁当を持ち帰りOKなので、食費が大幅に浮くのもコンビニアルバイトの嬉しいメリットでしょう。コンビニスタッフにはパートの主婦や最近では外国人留学生なども働いていますが、比較的に若い年代の男女が多いので出会いの確率も高いそうです。基本的に立ち仕事ですが、体力を使う仕事はないので肉体的疲労は少ないです。ただし繁華街にある店舗は1日を通して来客は途切れず、昼食の時間帯はレジ前に人が並ぶことが多々あるので、やはり対人の接客が苦手な人は精神的な面で疲労を感じ、慣れるまでに少し時間が必要でしょう。
楽なバイトランキング1位「治験」
楽なバイトランキング1位の「治験」とは、製薬会社が新たに開発した新薬を実際に服用し、その効果と安全性を実証するために被験者となるアルバイトの事です。治験は厳格なルールに基いた検査を繰り返した後に、最終的に行われる臨床試験なので、新薬を服用し重篤な症状が起こる可能性は限りなく低いです。万が一臨床試験中に副作用が出たとしても、そばに医者や看護師がいるため素早い処置を受けられ、大抵試験を受けた結果の健康について金銭的保証はされています。しかし前例がないので被験者側としても安全面では不安が残り、そのため治験バイトは短期間で高収入を得られると広く知られています。
気になる治験バイトの謝礼の相場は通院タイプと入院タイプがあり、通院タイプは拘束時間1時間~5時間で数千円~1万円、入院タイプで1泊2日で1万円~2万円、長い試験で1ヶ月という物もあり、内容によっては1週間で10万円という高額謝礼を受け取れるケースもあるそうです。実際に治験とはどういった内容の試験を行うのかと言うと、基本的にサプリメントを服用後、採血や検温を数回繰り返し体調の変化を検査し観察するものが一般的です。臨床試験の結果、健康被害を受けてしまうかもしれないリスクがあり、入院タイプの治験を受ける際には、起床や就寝時間、食事時間などきっちり管理された生活を過ごすので窮屈に感じる点はマイナスポイントです。
まとめ
「体力に自信がなく肉体的な疲労を減らしたい」「職場の人間関係が苦手で一人で出来る作業が良い」「仕事中暇すぎて充実感が得られない」など仕事がキツイと感じている時の原因は、その人の気持ちと置かれている労働環境のミスマッチにあります。こういった点から考えると単純に勤務中時間に余裕があり、肉体的に負荷が少ない仕事が必ずしも楽なアルバイトとも言い切れません。全ての希望条件を満たす仕事に就くのは難しいですが、楽なアルバイト探しの成功の秘訣はプラスポイントとマイナスポイントを並べてみて、きちんと優先順位を整理するところにあるのではないでしょうか。