日本には長時間労働や賃金未払い、有給休暇はおろか正規の休日すら取れない企業が未だにたくさんあります。そんないわゆるブラック企業で働くことは、自分の貴重な時間やひいては人生までを浪費することになり、最悪の場合病気や怪我になることも有り得ます。そうならないためにも、多くの人が働き始める20代から暇で楽な仕事を見つけて、仕事で人生を棒に振ることを避け楽しく生きていくことを目指しましょう。今回はその手助けとなりそうな仕事を紹介していきます。
暇で楽な仕事とはどのようなものか?
まず、そもそも暇で楽な仕事とはどのようなものと考えられるでしょうか。厳密な定義づけは難しいかもしれませんが、例えば接客業であれば、お客様がほとんど来ない店舗での勤務はどうでしょうか。コールセンターのスタッフであれば、深夜の緊急対応業務がメインのコールセンターに勤めるなど、それぞれ対応の件数も少ないでしょうから暇と言えると思われます。しかし一方で、暇過ぎることによる弊害も忘れることはできません。前述したような仕事において、暇ではあるけれども常に上司の目が光っていて仕事をしているふりをしなければならなかったり、メインの業務がないことを良いことに他の仕事を次々任せられたりするようであれば目も当てられない状況となってしまいます。その点を踏まえてまとめると、まず「メインとなる業務が少ない、またはほとんど無いに等しい」ことと、そして次に「暇な状態を咎められることがなく、勤務時間終了まで暇潰しできる環境が整っている」ことの二つの要素が暇で楽な仕事の要件と言えるでしょう。それでは、どのような仕事がそれらに当てはまるでしょうか。条件に当てはまる20代向けの仕事を紹介していきます。
施設警備員が狙い目!!
暇で楽な仕事おすすめの筆頭と言っても過言ではない仕事が、施設警備員です。簡単に業務内容を説明すると、企業や商業施設などで警備をする仕事です。施設警備員には大きく分けて3つの種類があり、ビル警備、大学警備、商業施設警備となっています。その内、大学警備では学生の入学式や文化祭などのイベントの時は誘導しなければならなかったり、近隣住民の苦情を受け付けなければならなかったりします。また商業施設警備は一般的に施設そのものが大きいため、その分歩き回る範囲が大きいことが疲労に繋がったり、万引きや窃盗などの犯罪に目を光らす必要があったりします。やはりこちらもお客様からのクレームの応対をさせられたりしますので、特に日中の業務は暇でもなければ楽でもない可能性が高いです。しかしビル警備はこれらとは異なり、基本的に非常に暇で楽と言われています。その大きな理由のひとつに、仕事の大半が座って監視カメラや計器を眺めているだけというのが挙げられます。もちろん施設内を実際に巡回したり、鍵の開閉したりする業務もありますが、一日の中の割合としては少ないです。また人間関係もあまりなく、一人の職場もありますので、内職をしたり暇潰しに何かすることも十分に可能です。
勤務時間としては日勤だけ、夜勤だけ、仮眠と休憩ありで16時間ほど勤務(当務と呼ばれています)など働く職場によってまちまちですが、ビル警備であっても夜勤が一番人の出入りも少なく、電話応対などもほとんどないので暇で楽と言えるでしょう。
ただそうは言っても、夜勤であったり16時間勤務であったりするのはなかなかつらいと思われるのも無理はないでしょう。しかし20代であれば、体力的にも十分元気であるでしょうから、このような勤務形態でもこなすことは予想しているよりはその点も楽だと言えます、その面において、特に夜勤だけや当務の施設警備は体力のある20代向けとなるでしょう。
資格があれば完璧!セルフのガソリンスタンド
二つ目はセルフのガソリンスタンドでの勤務です。業務内容は、詰所に待機し、お客様が来たら給油のボタンを押すだけといった大変簡単なものとなっています。ただしこの仕事に就くためには危険物取扱者乙種第四類(乙四)を取得する必要があるので、誰でもすぐ勤務できるというわけではありません。また大抵のセルフは24時間営業なのですが、日中はセルフであってもフルサービスのガソリンスタンドのようにバッテリー交換やオイル交換を勧めたり、車の誘導などをしなければならないところもありますのでその点にも要注意です。逆に夜勤は基本的にそのような勤務は課せられないことがほとんどなため、この仕事が暇で楽になる条件としては、乙四を取得し夜勤専従で雇用されることが挙げられます。募集はアルバイトが多いですが、正社員で募集しているセルフもありますので、首尾よく採用された場合は暇で楽でなおかつ正社員の給与に夜勤手当も付き、福利厚生や社会保険もしっかり受けられるはずということを考慮すると、まさに天国が待っていると言っても過言ではないかもしれません。そのために乙四取得の勉強をすることは決して損ではないと言えるでしょう。
工場勤務も検討の価値があります!
最後は工場勤務です。一口に工場勤務と言っても、多種多様な工場があるためどの工場に狙いを定めたらいいか分かりにくいと思います。ただ共通して言えることは、ライン作業であるなら大抵の場合毎日同じ業務をこなし、黙々と一人で勤務することが多いことが挙げられます。また作業服に着替えることがほとんどですので、通勤の服装も自由で、接客や営業をすることも当然ないので髪型も自由にすることができる工場が大半です。
工場の中で特に暇で楽と言えるのは、メインの業務が自動化された生産ラインを監視することで、たまに材料や原料を補充したり、完成した製品をラインから移動させて整頓したりする程度の業務があると言った工場です。これならばラインに問題なければ座って暇潰しすることができる工場もあり、そもそも自分で生産するわけではないため、身体的負担も少なく勤務することができるでしょう。
このような業務の工場を探すコツとしては、募集要項をよく読み、機械が生産に対してどれぐらいの割合で稼働するのかをチェックすると想像しやすいと言えます。例えば「手作業がほとんど」「次々と流れてくる製品を梱包する」などと言った文言が書かれている募集要項は休む時間もなくひたすら作業しなければならない可能性が高く、暇で楽な仕事とは言えません。「機械のスイッチを押し、製品が加工されていくのを監視」「自動化されたラインの計器やモニターをチェックし、異常がないか確認」などが主な業務として取り上げられていれば、一部の時間帯を除き大半の勤務時間帯はただ座っているだけと言った勤務も十分あります。
工場勤務は勤務するまでの判断さえうまくいけば、資格や経験がなくとも採用されることも多く働くまでの難易度もそこまで高くないため、暇で楽な仕事の一翼を担える仕事と言えるでしょう。
まとめ
ここまで特に暇で楽な仕事と言える仕事を三つ紹介してきました。いずれも、勤務時間帯にずっと仕事をする必要がなく、なおかつ他人に監視されることなく他の仕事をする可能性もほとんど無い状態で、好きな暇潰しをすることもできる仕事です。もちろん、業種としてはその可能性が高いということであって、職場によっては嫌な先輩や上司が居なくてもいいのに一緒に勤務するとか、募集要項になかった業務を急に任されるようになったなど働き始めてからイレギュラーな出来事に巻き込まれることは残念ながら有り得ます。しかしその場合でもめげずに次の職場を探してみてください。きっとすぐに自分にとって天国と間違えるような職場に巡り合えるはずです。それほど、今回紹介した仕事は数多の仕事の中でも仕事で人生を滅茶苦茶にされることなく、むしろ人生をより楽しく生きていくことができる仕事なのです。是非このような仕事に就けるように頑張ってみてください。