小学生のなりたい職業に「公務員」があがる現代。
かつては「お花屋さん」「サッカー選手」「パイロット」とかが多かった記憶があります。
百歩譲って公務員でも「警察官」。
「公務員」が夢というには、何か違和感を覚えてしまいます。
さらに、「公務員と結婚したい」という女性も多いですよね。
ネットで「公務員婚活」と入力すると膨大な数の結婚相談所が出てきます。
さて、今では大人から子供まで人気の「公務員」。
その人気の理由とは、一体なんでしょうか?
そして本当に公務員は「楽」なのでしょうか?
ここではみなさんが良く目にする市役所や区役所などで働く公務員についてご紹介していきます。
公務員が人気の理由:体力的に楽
市役所や区役所に行くと、公務員の方がたくさんいらっしゃいますよね。
普段生活をしていると滅多にいくことのない役所。転居や結婚など、生活が大きく変わった時に行くぐらいだと思います。
行ってみると、なんだかのんびりした親しみやすい雰囲気を感じます。
会社のように、上司に叱られたり、汗水たらして駆け回る、そんなこととは無縁のように感じられる役所。
これが、「楽な仕事」といわれる所以でしょう。
あまり忙しそうに走り回ったり、応対に追われている姿を目にしたことはありませんよね。
決められた業務をこなし、来客対応をするというのが役所の基本的な仕事です。
都市部に行けば、来客や電話応対なども多いですが、地方の出張所などは来客も少なく、デスクワークがメインとなります。
また、市民の生活やお金にかかわる部署だと問い合わせも多く大変ですが、1日中楽客のない部署もあります。
その役所によって暇な部署が違い、暇な部署=楽な仕事でしょう。
公務員が人気の理由:精神的に楽
ご存知の方も多いと思いますが、公務員には「ノルマ」がありません。
決められた仕事を淡々とこなしていきます。
ノルマがないとどうなるか?
まず、ノルマに追われるストレスとは無縁です。
営業職だと、成績表を会社に張られたりして、いつも営業成績を気にしています。
受注できないとみんなの前で謝罪するという会社もあるようです。
ノルマがなければ、上司から営業成績について叱咤されることもありません。
目の前の仕事を確実にこなしていけばいいのです。
そして職場での人間関係が穏やかです。仕事の上でのライバルもいないからです。
役所に流れるのんびりとした雰囲気はここからでてくるのでしょうか。
上下関係さえきちんと守っていれば、職場での問題をかかえることも少ないでしょう。
公務員が人気の理由:クビにならない、倒産しない
公務員はよっぽどのことがなければ、クビになりません。
ここでいう「よっぽど」とは、飲酒運転、横領などの犯罪、21日以上の無断欠勤などです。
普通に勤務していればクビになることはまずありません。
少しぐらい仕事ができないからと言って「明日から来なくていい!」なんてことにはなりません。
来客応対や仕事が満足にできなくても、来客応対の少ない部署に異動になったりして、さらに暇になることもあるようです。
暇な部署で働きたいと考えている方には、願ったり叶ったりかもしれませんね。
そして会社と違って、いくら景気が悪くなったとしても倒産することもありません。
会社員として勤めた場合、定年間近になって会社が倒産すれば再就職先を探さなければなりません。
そればかりか退職金も出ず、わずかな雇用保険で過ごすという事態にもなりかねません。
公務員として一度採用されれば、自分の将来を案じる心配がないのもストレスフリーですね。
退職金も会社員の平均よりも多いと言われています。
また定年制が2019年度から引き上げられていきます。
現在60歳の定年が65歳に。その後も嘱託として働くことも可能と言われています。
長く安定して働けるのは仕事をする上で、大きなメリットになりますよね。
公務員が人気の理由:給与の安定
「結婚するなら公務員」そんな女性の意見も多く耳にします。
「なぜなら給料が安定しているから」
公務員はそんなに給料が高いのでしょうか。そして安定しているのでしょうか。
公務員の給与は勤続年数や学歴などから決定され、年々給与が上がっていく仕組みです。
簡単にいうと、何も成果をあげなくても年月が経てば勝手に昇給していくということです。
公務員は安定しているといわれるのはこの年功序列によるものだと思われます。
「営業成績をあげなければ、ボーナスがでない」
「出世しなけば給与があがらない」
なんてこともありません。
自分の成果によって給与が変動することもないので、いつも決まった給与が振り込まれているというわけです。
生活費が減ることはないので家計の管理もしやすいですよね。
そして、残業をしてもしっかりと残業代がでます。
近年、公務員の残業を減らそうという動きがあり、残業がほとんどないというのが現状のようです。
また当然ながら、夜勤もありません。
役所勤めならば転勤の可能性もかなり低いでしょう。
さらに会社員の平均給与に比べて公務員の平均給与の方が高い傾向にあります。
給与の安定とともに、早く家に帰って一家団欒の時間を大切にできるのもいいですよね。
公務員と結婚したいという女性が多いのは、給与の安定や残業の少なさも大きいのではないでしょうか。
公務員が人気の理由:休暇がとりやすい
福利厚生が整っているのも、広く知られていることだと思います。
その中でも、休みがとりやすいというのは嬉しいですよね。
休暇にはいくつか種類があります。
・年次休暇…有給でとれる休暇のことです。1年で20日間。
・特別休暇…結婚・出産・育児・忌引きなどの理由によって取得できます。
・病気休暇…病気により勤務することが困難になった場合に取得できます。最大90日。
・介護休暇…配偶者や父・母・子、祖父母などを介護する際に取得できます。
・夏季休暇…7~9月の間で5日間程度の休暇を取得できます。職場によって異なります。
しっかり働いて、しっかり休めるのは仕事をする上でとても重要視される部分です。
特に育児休暇は最長3年の取得ができるので、出産をしても仕事が続けられやすい環境が整っています。
そして、親の介護のために仕事をセーブしなければならず、退職をよぎなくされる会社員もいます。
介護はしなければならないけれど、生活が成り立たなくなるのです。
公務員ならば、介護休暇も厚いので安心して長く勤められます。
まとめ
"公務員の人気の理由、お分かりいただけたでしょうか?
公務員になるには公務員試験を突破しなくてはなりませんが、公務員になれば安泰と言えるでしょう。
「給与も雇用も安定し、福利厚生も整っている。
そして肉体的にも精神的にもストレスが少ない。」
これが公務員になるメリットです。
そして仕事がらなのか、離職率も低いと言われています。
安心して勤めることができて人間関係も穏やかだと働きやすいですよね。
育児休暇や介護休暇もあるので、簡単に仕事を辞めなくてもいいのが離職率の低さにも表れているでしょう。
また休暇制度が充実しているので、比較的有給休暇も取りやすいと言えます。
公務員と違って、中には「周りが有給休暇取ってないから取りづらい」という職場の方も多いと思います。
公務員の方はきちんと休みをとる傾向が高く、「取りづらい」と感じることも少ないでしょう。
与えられたデスクワークを淡々とこなし、定時出社する日々。
残念ながら、この仕事に不向きな方もいます。
それは、「成果をあげたい」「稼ぎたい」と思っている方です。
公務員はどんな成果をあげたとしても基本的には給与に反映されることがありません。
会社員ならば、結果を出せば年齢問わず昇進や昇給などもあるでしょう。
そして結果を出した分、周りに認めてもらうことができます。
また、起業し成功すれば収入も青天井です。
会社員や経営者は成功や収入において無限の可能性を秘めていると言えます。
「決められた仕事をこなして過ごす」「成果を上げて認められる」
さて、あなたはどちらの仕事を選びますか?"