これから初めての転職をしようと考えたら、まず何から始めたら良いのでしょうか。やることをリストアップして適切な順番でこなしていくことが大切です。やり忘れがあっても、順番を誤ってしまっても失敗するリスクがあるので、まずは計画を立ててから転職活動に踏み切りましょう。ここでは一般的な手順について紹介します。
まずは家族の了解を取ろう
転職活動を始める上で最も重要なのはプライベート側の後ろ盾をしっかりとさせておくことです。家族の了解を得るために転職したいと考えていることを伝えるのが最も重要になります。配偶者や両親、子供と話をして、これから転職しようとしていることを承諾してもらいましょう。自分のことだから自由にやりたいと思う人もいますが、家族である以上は仕事の状況が変わるだけで大きな影響を与えることになります。収入が変化するだけでなく、勤務地も変われば生活リズムも違ってしまうでしょう。それに家族も合わせなければならないという状況が生まれます。その点について理解してもらうために、なぜ転職したいと考えているのかを整理して伝えるのが肝心です。納得してサポートしてくれる形を整えられれば、転職に際して様々な苦労があっても乗り越えられるでしょう。
転職で実現したいことは何かを考えて方針を決めよう
転職する上でやることはたくさんありますが、まず全体的な構想を練っておくことは肝心です。転職して何を実現したいのかを明確にし、そこからずれてしまわないようにしましょう。年収を上げる、やりがいのある仕事をする、プライベートの時間を確保できるようにするなどの様々な目的があるのが転職です。自分は何が最も問題として考えてきて、何が実現されれば満足して働けるのかを細かく考えてみましょう。そして、転職によって何が失われてしまったらまた不満が生じ得るのかも考えておくのが大切です。年収は上がったけれど毎日長時間の残業で疲れ果ててしまった、やりがいのある仕事はできるけれど勤務地が遠くて通勤が辛くなってしまった、人間関係が良くなったのは嬉しいけれど年収が下がりすぎたといった問題はよく生じます。転職によって変動する要素をリストアップし、それがどの状態以上になれば満足かをまとめておきましょう。その全てを満たす転職先を探すという意気込みで転職活動をするのが大切です。
転職のタイミングを見定めよう
転職をする上ではタイミングをいつにするかも考えておかなければなりません。たった今、転職活動をした方がすぐに新しい職場に行けるという点で良いのは確かでしょう。しかし、シーズンとして求人の数が少なかったり、現職の仕事がとても忙しくて退職するのが難しい状況だったりすることもあります。転職先として考えている業界が繁忙期で、人材の獲得には精力的ではないというケースもあるでしょう。いつがベストタイミングかを考え、逆算して適切なタイミングで転職活動を始めるのが合理的です。一般的には半年以内には転職先が決まります。二ヶ月から三ヶ月程度で内定をもらえるケースが大半を占めているので、それを目安にして転職活動を開始すると時間的にも労力的にもロスを最小限にできるでしょう。
転職の手段を決めよう
転職をどのようにして進めるかも早期に決めておくべき点です。まずは退職してハローワークに登録し、失業保険をもらいながら転職するというのは昔から多いパターンとして知られています。しかし、転職サイトを使うと在職中に仕事と並行して転職活動をすることも可能で、退職前に内定をもらっておくことも可能です。在職中に転職する方針を取ると収入が維持されるというメリットがありますが、時間的には仕事の合間を縫って転職活動をしなければならないので負担は大きくなります。特に面接を受けるときには有給休暇を取得しなければならない場合もあり、調整が難しくなりがちです。しかし、退職して転職先が決まるまでに時間がかかると生活費が問題になるだけでなく、キャリアにも空白期間が生じてしまうデメリットもあります。どちらの方が優れていると断定できるわけではないので自分なりに良い方を選んで転職の準備を整えましょう。
退職手続きのタイミングを見計らおう
転職の手段を考えるのと同時に抑えておくべき注意点として挙げられるのが退職手続きです。上司との交渉から始まり、仕事の引き継ぎもしなければ退職はできません。いつ退職したいと上司に切り出すのかは転職する上で重要な観点です。転職のタイミングを決めたら、そこから逆算して二ヶ月以上は余裕を持つのが安全策です。一般的には企業も内定を出してから最長で二ヶ月程度は待ってくれるので、その間に退職交渉をして引き継ぎをするという流れを想定しておきましょう。
初めての転職活動は準備が大切
初めての転職では何から始めるべきかと悩んでしまいがちですが、活動を始める前の準備を重視するのが大切です。家族の了承を取り、転職の目標やタイミングを定めて計画的に転職活動を進められるようにしましょう。適切な準備をしておけばやることを順番通りにこなしていくことができます。失敗しないためには事前準備が重要とわきまえておくのが肝心です。