人に認められたい、という気持ちはどんな人も持っているものです。その気持ちがあまりに強いために自己中心的なふるまいになり、あの人はどうにも扱いづらい、と厄介な存在に思われることもあるでしょう。
ここではそんな承認欲求が強い人の特徴、その原因や上手な付き合い方についてまとめてみました。周囲にそんな人がいる、もしくは自分がその傾向にあるという場合にも、ぜひ参考にしてみてください。
特徴1・極端に自分に自信がない
それでは、承認欲求が強い人の特徴について代表的なものをいくつか挙げてみましょう。
承認欲求が強い人は、自分に自信がない傾向にあります。極端に自分への自信が欠如しているため、その穴を埋めるための行動をとりがちです。仕事を例とすれば、本来プロジェクトの成功が目的であるはずなのに、成功そのものよりも上司や周囲からの称賛やお褒めの言葉を得るのが目的になってしまうこともあります。
また、他人に褒めてもらえないとどんどん自信を失っていくので、浮き沈みが激しくなるという特徴もあるようです。
特徴2・目立ちたがり屋である
また、やたらと目立ちたがり屋であるという特徴があります。人知れず努力することに耐え切れず、人に認められたいとついつい頑張ってますアピールをしてみたり、SNSなどでいいね!をたくさんもらおうと異様な執着を見せるなどという傾向があるようです。
目立つことは決して悪いことではありませんが、行動が極端になりがちなため、周囲から付き合い方を考えられたりすることもあります。
特徴3・自分語りがとにかく多い
また承認欲求が強い人は自己中心的な話が多く、自分語りばかりする特徴があります。人に認められたいという欲求を満たすため、全て嘘偽りではないにしても、話を大げさに盛ってしまうことも。忙しすぎて睡眠時間が2時間しか取れなかった、自分がいなければ会社が回らないなど、物事を大きくして話をしてまいます。あまりにも自分語りが多いため、歩くスピーカーなんて呼ばれたりすることもあるかもしれません。
その原因はなに?
いくつか承認欲求が強い人の特徴を挙げてきましたが、そうなるに至った原因としてはどういったものがあるのでしょうか。
まず一つ目に、幼少期の両親との確執が挙げられます。両親から充分に褒めてもらえず欠点ばかり注意されてきた、自分に注目してもらえず育ったなどの愛情不足からくるもの、また反対に過剰なまでの過保護により自分に自信が持てなくなってしまったなど、生まれ育った環境が原因となるケースです。
二つ目に、SNSへの依存も原因として挙げられます。SNSの過度の使用により他人からのいいね!や称賛に大きな価値があると信じ込んでしまい、自分自身の価値を見出すことが出来なくなるケースです。
他にも原因はいくつも考えられますが、いずれにしても本人に自信が生まれない、育ちづらい環境であったことが挙げられるでしょう。
承認欲求が強い人の対処法
では、厄介者にも思われることの多い承認欲求が強い人には、どう対処すべきでしょうか?
まずは、素直にいいところを褒めてあげることです。人間誰しも褒められれば嬉しいもの。承認欲求が強い人はその欲求の強さゆえに、目的のためならと真摯に立ち向かう真面目な人も多いもの。アピールされる前に褒めてあげることで、調子づいて物事がうまく運ぶこともあるでしょう。激しく浮き沈みする前に、こちらからうまく手のひらで転がしてあげれば、もっとより良い方向へ向かうでしょう。
とは言えそのような欲求に常時付き合わされるのも、対処する方にすればストレスが溜まることもありますね。時には良くないところを適切に伝えるのも必要ですし、深く関わりすぎないように、適度な距離をもって接するのも自分を守るためには大事なことです。具体的には休日は会わないようにする、SNSで関わりを持たないなど、深い付き合いをしないように気を付けて対処されるとよいでしょう。
自分自身の承認欲求が強いとき
自分の承認欲求が強すぎて人から避けられているのでは?と悩んでいる方もいることでしょう。
承認欲求とは皆がもともと持ち合わせているものであり、それ自体は悪いことではありません。また完全に無くすことは出来ませんから、その強すぎるレベルを下げていくことが悩み解決への糸口となります。そもそも承認欲求が強い人というのは、信念が強く真面目な人が多いもの。人に認められたいという欲求を満たすのに目的を置くのではなく、まずは物事を成し遂げることを目標として利用してみましょう。
また、実際には承認欲求の低い人ほど、周囲に認められる傾向にあることを知るのも大事です。承認欲求が高いと、褒められたいと求めるばかりに自分を追い込み、出来ない仕事をも背負ってしまいがち。反対に低い人では自分を大きく見せたり見栄を張る必要もないことから、自由に仕事に取り組めます。よって最終的にいい結果を生み出すことにつながります。
すぐには自分を変えることは出来なくとも、こうしたことを認識して、強すぎる承認欲求のレベルを少しずつでも下げていくとよいでしょう。
悪いことばかりじゃないと、上手に付き合おう
承認欲求が強い人には自信がない、目立ちたがり屋、自己中心的という特徴があります。その原因としては、幼少期や今現在の環境によるものが考えられます。とは言え、そういった方には真面目で頑張り屋さんが多い傾向があります。出来るだけ長所は素直に褒め、時には適度な距離をとりながら、うまく付き合っていきたいものです。