人の生き方は千差万別であるため、全員に共通する「後悔しない生き方」というのは存在しません。ですが、「後悔しない生き方をするために避ける必要があるもの」というのはある程度決まっています。その避けるべきこととはどんなものがあるのでしょうか。今回は後悔しない生き方をすることを妨げるものとそれを防ぐための方法についてお話します。
他人と比べない
期末テストや中間テストの成績をはじめ、会社での業績やパートナーの年収など、私達の身の回りでは様々なテーマで比較され、その優劣の判定が行われています。後悔しない生き方をするためには、そうした他人と比べることをできるだけ避けなければいけません。
他人との比較をするということは、自身の足りないことを自覚し、それを補うための努力を促すために行われます。ですが、その比較が行き過ぎてしまうと、何が何でも他人より優れていたいと思うようになり、自分自身が行いたいことを見失う恐れがあります。さらに他人よりも優れているところにしか目がいかない場合も注意が必要です。自分のほうが優れていると思うようになり、努力を怠りがちになるからです。
そもそも、他人も自分も同じ人間であるため、すべてのことを上回ることは不可能であり、逆にすべてのことが下回るということもありません。そのため「自分は自分、他人は他人」とある程度、他人と距離を取って物事を見るようにしましょう。
やることを先延ばしにする
「ダイエットは明日から」と今日できることを翌日以降に延ばしてしまうことはありませんか。後悔しない生き方をするためにはそうした考えはできるだけ避けなければいけません。「明日やろう」と考えて実際に明日からしっかりと行えば問題はないのですが、明日もまた「翌日から行おう」と考えてしまうことがあります。そうして、やらなければいけないことを明日明日と先延ばしにすると、結局は何もやらないということになりがちです。
こうした、やることを先延ばしにしがちな人というのは完璧主義者に多いといわれています。そうした人たちは、自分は物事を完璧にできるということを他人に見せたいという心理と同時に、失敗することを他人に見せること恐れているという心理を持っています。後者の意識が強いほど、失敗したくないという思いが強くなり、明日以降に回してしまいがちなのが特徴です。
そうした考えを抜け出すコツとしては「失敗してもいいし不完全であってもいいからとにかくやってみよう」という考えを持つことがあげられます。
変化を受け入れない
変化を受け入れずに同じままでいることも、後悔しない生き方の妨げになります。社会は常に変化していくため、自身の生き方もそれに合わせて変化させていかなければなりません。ところが変化をしないということは、そうした社会の変化からおいていかれることになり、最終的に後悔する原因となります。
では、なぜ人は変化を受け入れないのでしょうか。それは「恐れ」を持っているからです。変化とは常に良いことだけではなく悪いことも起きます。例えばダイエットして体重を減らしたという変化には、好きな服が着れるようになる良い変化と、体系を維持するために食事制限をしなければいけないという良くない変化が含まれています。また、人は本能的に同じことを繰り返したがる生物なので、変化に対してストレスを感じるという性質を持っています。
ですが、後悔しない生き方をするには変化は必要不可欠です。まずは通勤や通学の道を変えてみるなど、小さな変化から行ってみてはいかがでしょうか。
勝ち負けにこだわる
勝負をすると勝者と敗者が生まれます。そして負けるよりも勝つほうが良いと思うのは人としてはある意味当然です。ですが、後悔しない生き方をする場合は、その勝ち負けにこだわりすぎないようにしてください。
最初はなにか目的を達成するために、勝負事に挑んでいたはずが、勝ち負けにこだわるようになってしまうと「勝つこと」が最優先になってしまい、目的と手段が逆転してしまう恐れがあるからです。
また、勝負事に勝ち続けた場合もまた気をつけなければいけません。勝ち続けると、その喜びを受けたいがために不要な勝負に挑んでしまうことがあり、同時にする必要のない勝負事に巻き込まれる場合があるからです。そうした不要な勝負事が続くと、次第に自分が行いたかった生き方から離れていき、元に戻れなくなる恐れがあります。
勝ち負けにこだわらないようにするコツとしては、自身の生き方をしっかりと持つということが挙げられます。自身の生き方と目の前の勝負ごとを照らし合わせて、不要なものであると判断したら、できるだけ避けるようにしましょう。
常に自身に問うことが大切
後悔しない生き方をするには小さな変化を積み重ねていくことが必要不可欠です。そのためには日々努力していくことが必要となります。とはいえ毎日続けることは大変であり、ときには目先の快楽に流されることもあるでしょう。そんなときは「自分は今後どうしていきたいのか」「どうなっていたいのか」を自身に問いかけてみてください。