働くことを楽しく感じてずっと同じ仕事を続けていくためには、ストレスを感じにくいことも大きなポイントです。正社員になると責任もありますし、精神的に参ってしまうときもあるでしょう。精神的に楽な仕事を選んで就職することも、転職しないためのひとつの方法と言えます。
勿論、どんな仕事でもそれぞれ大変な部分があります。また人によって、ストレスを感じる部分も異なるものです。そんな中でもやはり、この仕事はメンタル面で楽だと多くの人が感じるものがあるのです。
ここではどのような仕事がストレスを感じにくくて気持ち的に楽なのか紹介していきます。
ノルマがない仕事
正社員・精神的に楽な仕事として、ノルマがない仕事が挙げられます。
ノルマがある仕事は実はいろいろとあるものです。美容業界でも、大手の美容院では客からの指名数やシャンプーなどの販売数などが給与面や昇格面に関わってくる所もあります。自動車販売業でも、ノルマが与えられる会社が見られるでしょう。また営業職では、1ヶ月の売り上げ目標が決められており、売り上げ成績により給与が変わる所も多いです。歩合制の会社などは、営業成績によって毎月の給料額が違います。たくさん売れたときは給料もとても多いですが、売れなかった月はグッと収入が減ってしまうのです。
勿論、ノルマがあっても給与額には関係ない会社もあります。けれども給与額の変動はしないとしても、ノルマを与えられるというだけで精神的に大きなプレッシャーを感じる人は多いはずです。常に緊張感を感じることになりますし、真面目な人は何とかして売らなければという気持ちに支配されて仕事を楽しむ余裕もなくなってしまいます。
ノルマがあるほうが燃えるという人や、プレッシャーに強い人は問題ありません。けれどもノルマなど気にせずのびのびと働きたいのであれば、仕事探しの際にノルマの有無を確認しておく必要があります。例えばアパレル販売でも、中にはノルマがある会社も見られます。コールセンターのテレアポなども同じく、ノルマを与えられる職場もあるのです。
しっかりと会社の仕事内容やシステムを見極めておくことも大切と言えるでしょう。
残業が少ない仕事。できるだけ残業しない方針の会社
残業することが美徳のようになっている会社も中にはあります。そこでは、特にやらなければいけない仕事があるわけではないのに、みんな無駄に居残るので帰りにくくなります。帰宅が遅くなり、趣味や家族サービスに使う時間も減り、ストレスが溜まるでしょう。
正社員・精神的に楽な仕事として、残業が少ない会社であることは重要ポイントと言えます。できるだけ残業せず、定時に帰ることを推奨している会社もあるのです。
工場勤務は、出勤は早めですが残業は少ない会社が多いようです。繁忙期のみ残業が少しある程度であれば、辛抱して働けるでしょう。勿論、常に残業しなくてはいけない工場もありますが、残業の少ない仕事を探すのであれば工場勤務はおすすめと言えます。
そのほかにも、事務職やコールセンター、アパレル販売なども比較的残業する確率は低いのではないでしょうか。面接の際に、平均残業時間もきちんと聞いておきたいものです。
締め切りがなく、急かされることが少ない仕事
働いていて精神的に大変だと思うのは、「急かされるとき」だと感じる人も多いのではないでしょうか。特にマイペースで働きたい人やおっとりしているタイプの場合、「急がなくてはならない」という状況はとてもしんどいものです。
例えば漫画家などは、常に締め切りに追われていると言います。締め切りが近づいているのに思うような作品が書けなかったり時間が間に合わなかったりすると、寝ることもできずにただひたすらデスクに向かいます。これは編集などの仕事も同じでしょう。
また「〇日まで製造を終えて納品しなくてはならない」という状況も、製造工場などではよく見られます。何とか納品に間に合わせるために、オーバーワークしなければいけない状況に陥り、精神的に参ってしまうのです。
ルート配送などの配達の仕事も、時間に追われます。道が混んでいると気持ちも焦って運転も危ないです。
正社員・精神的に楽な仕事を探すのであれば、できるだけ「締め切り日」や「納期」がない仕事が良いでしょう。接客販売業やサービス業はその点に関しては楽ではないでしょうか。服を販売するにあたって、急がなければならない状況を迫られることはあまりありません。
急ぐことよりも、丁寧にじっくりと来客者に対応することが必要とされます。百貨店業務なども、急がなくても良い仕事です。そのほか、コールセンターや事務職、清掃業なども締め切りなどはありません。急ぐのが嫌な人は、そうした職種を選んでみると精神的負担が少なくなるはずです。
与えられた作業をこなす事務仕事
事務仕事は精神的に楽な仕事と感じる人が多いと言えます。書類制作や会社の雑用など、与えられた作業をこなしていくのが事務仕事です。きちんと言われた通りに作業を済ませれば帰宅できます。そこにはノルマはありませんし、残業も少ないのではないでしょうか。
人によっては、マニュアル通りのことはできるけれども自分から発想転換して何かに挑戦するのは苦手という人もいます。そうしたタイプの人は、決められた単調作業を行うほうが精神的に楽でしょう。
ただし、事務員が社員のイライラのはけ口にされたり、社員に気を遣ったり、職場の人間付き合いは少し大変かもしれません。人の世話をするのが好きな人や気遣いのできる人であれば、そうした点も苦にはならないのではないでしょうか。
自分にとって居心地の良い人間関係を築ける職場
職場での人間関係は、精神面において大きな影響を及ぼします。実際、人間関係の悩みが原因で仕事を辞めた人も非常に多いのです。
ここで確認しなければいけないのは、人によって「1人」が好きな人と「大勢」が好きな人に分かれることです。1人が好きな人は、チームで協力して行う仕事や接客業などは苦手でしょう。人付き合いが下手なのに、常に職場のみんなと過ごさなければいけない環境では気を遣いストレスも溜まります。そういうタイプの人は、単独で働ける仕事が精神的に楽なのです。例えば工場勤務やトラックの運転手などの配達業務が向いていると言えます。
一方、大勢でいることが好きな人は、孤独な仕事は精神的に辛いでしょう。単独で行う作業より、チーム営業や接客販売など、人と接することが多い仕事のほうが精神的に楽なはずです。けれども一緒に働く人がいたとしても、人間関係がスムーズにいっていなければそこでストレスが生まれます。理想的なのは、持ちつ持たれつで気持ち良くお互い助け合うことができて気も合う人が集まった職場環境です。いくら大勢いても、いじめや嫉妬などが多い職場では、疲れてしまうでしょう。
大勢と働きたい人は、人間関係の良さそうな職場を探すことが大切です。離職率が低い所や休日に社員やパートみんなでレジャーに行くような会社であれば安心です。団結力が必要となってくる居酒屋などの飲食店も、人間関係が良い所が多いのではないでしょうか。
まとめ
働く上で精神的に辛くならないためには、残業やノルマ、人間関係などさまざまな面においてチェックすることが大切と言えそうです。
まずは自分がどういったことに最もストレスを感じるのかを把握しましょう。趣味の時間を持つことが自分にとって一番重要と言うのであれば、人間関係などの面はさておいて、とにかく残業の少ない会社に絞って探すようにします。
何もかもすべて楽という仕事はまずありません。お金を稼ぐことはそれなりに大変なものなのです。けれどもそんな中でも、「この点に関しては楽」という一面がそれぞれの仕事にはあるはずです。
自分の性格に合った仕事選び・会社選びをすることで、精神面でのストレスも軽減するのではないでしょうか。